夫の友人のつてを頼り私が伺った先は
岩盤浴のお店でした。
岩盤浴をしているお客様にオプションとして
提供するのはどうかということです。
その場でオーナーとスタッフの方に受けていただき
効果を感じてもらえたので即採用ということになりました。
岩盤浴を受けられている方は床に敷かれた岩盤に
寝ていらっしゃいます。
なので椅子に座るわけにはいかず
私は正座しながら施術していました。
今思うと、とてもキツイ態勢ですね。
岩盤浴の室内は湿度が高く、私も汗がでてきます。
でも冷え性だったのでそんなに辛くもなく
それよりも好きなことでお金をいただけることが有難くて
喜んで出かけていました。
そのうちにオーナーから
スタッフにも施術を教えてほしいといわれ
お伝えしていました。
顔コリほぐしをもっと長い時間受けたい方には
岩盤浴スペースではない施術ルームがあり
そこで受けていただくこともできました。
そうすると施術台なので私は椅子に座ってできるので
だいぶん楽にできたと思います。
でもそんなことは気にならないくらい無我夢中でした。
お客様のリピートが増え軌道にのってきた頃
夫の仕事がうまくいかなくなりました。
歩合制だったので私の収入はたいした額にはならず
フルタイムで働けるところを探す必要に迫られました。
本当に残念でしかたなっかったのですが
私はその場所を離れることになりました。
2007年7月のことです。
フルタイムでできる仕事を探すということですから
本当は事務でも販売でも飲食店でもよかったのです。
でもマッサージ以外のお仕事についたら
長続きしないと思っていました。
意外と気疲れしてしまうタイプで
体力に自信もありませんでした。
いやいや、マッサージの方が体力いるんじゃないですか?
って今書いててふと思いますが
人の体に触れて滞っているところを見つけることが
自分自身の癒しになるのでしょうね。
おもしろいと思えることをしない限り
すぐに元気がなくなる人だったので
何かしらマッサージに関わることをしないとと思っていました。
町の整骨院をのぞいたり
リラクゼーションのチェーン店の採用をみたりしましたが
なかなか条件が合いません。
そんな中で選んだのがエステのチェーン店でした。
そこは規則が厳しく、髪の毛が1本も乱れぬように結び
前髪をピタッとピンで留めているのが基本スタイルです。
施術服に少しでも皺がついていたら注意されました。
施術服をカバンにいれてくるときに
折り目がつかないようにと気を遣ったものです。
今の私の自由な服装とヘアスタイルを知ってる方からしたら
驚きですよね。
そこでの研修期間は自分でも精一杯やっているのですが
なぜかマッサージの工程が覚えられないのです。
一緒に入った同期の子は試験に合格し
実施できる店舗へと配属されていくのに。。。。
私が真面目にやってる様子をみている先輩や店長は
そのうちにできるようになるから大丈夫!気にしないでと
言ってくれるのですが
試験のたびに狐につままれたように工程が抜けるのです。
それが不思議で不思議で。
何度やってもこの結果になるような気がしました。
研修期間といえどもお金をいただいていることが気の毒で
辞めさせていただきました。
その時はやっと見つけた働き口だし
やる気はあるし、学びたいと思っているのに
こんな結果になったことが悲しくて
ゲソッと頬がこけて痩せてしまいました。
しかし、今となっては
その時そのエステチェーンで器用にできていたならば
顔コリほぐしは終わっていたことになるので
狐につままれたような現象は起こるべくして
起こっていたのだと思います。
独自でやりなさい。
エステサロンに通うよりもセルフケアができる人をつくりなさい。
化粧品に頼らなくていいことを発信しなさい。
そのようなメッセージがあの現象に含まれていたのだと思います。
顔コリほぐし誕生秘話(1)
顔コリほぐし誕生秘話(2)
顔コリほぐし誕生秘話(3)
顔コリほぐし誕生秘話(4)
顔コリほぐし誕生秘話(5)
顔コリほぐし誕生秘話(6)